昔、田野畑へ赴任してきた役人や教師たちが、あまりの道の険しさに、このまま行こうか、それとも引き返そうかと思案したという槙木沢の「思案坂」。そして何とかそこを通過した者も、その先に待ちまかえるさらに深く大きい松前沢に、ついには職も投げ出して帰ったという「辞職坂」…。
思案坂にかかる「槙木沢橋(まぎさわばし)」(谷底から高さ105メートル。昭和40年)と「思案坂大橋(しあんざかおおはし)」(谷底から高さ115メートル。平成18年)。辞職坂にかかる「思惟大橋(しいのおおはし)」(谷底から高さ120メートル。昭和59年)。ちょっと異様な感じがする「思惟大橋」の名…。近くにある「思惟の森」にちなみ、暮らしを、生き方を、未来を考え、…思考し、意志と知力で人間を鍛え、明日を切り開いていく村民の願いと気持ちをこめて命名された橋なのです。
槙木沢橋(手前)と思案坂大橋(奥)
思惟大橋